みんなの話題

雪浦小学校 地域から学ぶ ―真光寺をたずねて―

雪浦小学校は、地域からたくさんのことを学んでいます。ゲストティーチャーとして地域の方が学校でお話をしたり、子どもたちが実際に地域を散策し、お話を聞きに行ったり・・・。小さな学校ですが、子どもたちは、イキイキと学んでいます。

10月の初めには、4年生の社会科では、「暮らしの中に伝わる願い」という学習で、地域の郷土史家 林吉行さんに昔の道具について教えてもらい、「受け継がれてきたものには、どのような願いがあるのか」という学習で、川添さんと浅尾さんを招き、雪浦くんちと、それを受け継いできた人々の思いを学んできました。

続いての学習は、「地域に残る古い建物について」。

雪浦に残る古い建物ってなんだろうね?・・・・「真光寺でしょ!!」子どもたちから、同じ答えが返ってきました。

そこで、早速お願いをして、10月の終わりに、みんなで訪ねてきました。

真光寺は、浄土真宗のお寺です。雪浦には、真宗の教えが生活に深く根づいています。このお寺は、地域の方の拠り所として、たくさんの方が集まります。

日曜学校もあり、子どもたちにもとっても馴染みの場所でありますが、実は、知らないことばかり・・・。

まずは、本堂で住職 武宮勲さんから、お話をお伺いしました。

いつ頃建てられたのんですか?

・・・・・本堂は、大正8年、江戸時代の初めのころ、徳川家康の時代に建てられたものです。庫裡・くり(本堂に続く、住職や家族が生活する場所)は、平成の初めに建て替えられました。

誰によって建てられたのですか?

・・・・・京都からの宮大工さんと、雪浦の大工さんと、雪浦のみんなが手伝って建てられました。

どのような想いで建てられたのですか?

・・・・雪浦は、県内の中でも特にお念仏を大切にしてきたところです。仏さま、ご念仏の教えをきちんと聞き、みんなに、ご念仏の教えが伝わり、子どもたちにも伝わっていってほしいという想いです。

お寺のお仕事は、どんなことがあるのですか?

・・・・・一番大切なお仕事は、12月の報恩講、御正忌です。他にも、法事や法要、いろいろな研修会や勉強会、日曜学校など、たくさんのお仕事があります。毎日、5時に起き、7時からお勤めをしています。

本堂の裏側になる後堂も見せていただきました。いろいろなものがきれいに整理されています。

囲炉裏の間で、お茶とお菓子をいただきました。最初は緊張していた子どもたちの顔も、ようやく緩んできました。

「このお茶、とってもおいしい!!」と子どもたち。囲炉裏で飲むお茶は、格別です。

住職の子どもの頃のお話しに、聞き入ります。同級生が60名いるんですって。今の雪浦小学校の全児童数が36名です。昔は、たくさんの子どもが雪浦にいたんですね。

最後に、困っていることはありますか?との質問に、「今は、なかなか若い人がお寺にお参りに来ないことですね。」と住職。

お寺のことをたくさん知って、おいしいお茶とお菓子もいただいて・・・お寺がすっかり好きになった子どもたちでした。

 

真光寺の左側をさらに登っていくと・・・

学寮があります。昔から、真光寺には、県内のあちこちから、また遠くは広島や四国からも、勉強をするために人が沢山集まったそうです。この学寮に寝泊まりをして勉強をしていたそうです。

雪浦が、外からの移住者やいろいろな人に寛容であるのは、このような歴史の基盤があるからかもしれませんね。

お庭も素敵です。

たくさんのことを学ばせていただきました。 ありがとうございました。

「あっ!!僕の家が見える。」「あっ、僕の家もある・・・」。高台にある真光寺からは、雪浦を一望できます。

地域の真ん中にある真光寺。昔から変わらぬ、たくさんの人の想いが、ここにはあります。

美しい雪浦です


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