株式会社ゆきのうらでは、熊本大学薬学部の渡邊高志教授の指導の元、落葉小高木のアオモジを使ったクリームや、バーム、香辛料などの商品開発を進めています。雪浦の森に入っていくと、このアオモジが結構自生しています。地元にある貴重な地域資源を生かして、地域の生業を作れないか、模索が続いています。今年は、このアオモジの植林活動にも取り組みたいと思っています。自然林の森を伐採すると、このアオモジが最初に発芽してくるようです。ちょうど、雪浦の山の中で自然林を伐採したところがあり、地主さんの許可をもらって、アオモジの苗木を取ってきて、40本仮植えしてみました。芽が出る前にやればよかったのですが、もう芽が出てきてて、慌てて苗木を取ってきてるので、無事に根が付くかどうかわかりません。今年は、このアオモジの種を撒いて苗木を作る取組も実施する予定です。そして、耕作放棄地にこのアオモジを植林していく予定です。無肥料、無農薬で、粗放栽培になります。落葉樹なので、森が豊かになって、ミミズが増えていくと、毎年雪浦の森に来ているヤイロチョウの餌にもなりますし、森にミミズが増えると、大雨が降ると森から川にミミズが流れて、ウナギの餌にもなるんではないかと、期待しています。千里の道も一歩から。

