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雪浦小学校 地域から学ぶ ―雪浦くんち―

雪浦小学校 4年生の社会科では、「受け継がれてきたものには、どのような願いがあるのか」という単元で、雪浦くんちと、それを受け継いできた人々の思いや願いを知り、自分たちに何ができるかを考えようとしています。

今週末は、まさに雪浦の一大イベント、「雪浦くんち」!!

今日は、子どもたちに、しゃぎりの締め太鼓を教えてくださっている浅尾さんと、くんち笛の川添さんを教室にお招きし、お話をしていただきました。

雪浦くんちは、雪浦の氏神様を祀っている熊野神社の秋の大祭です。江戸時代から400年近く受け継がれてきました。400年近くすごいですね

雪浦くんちのシャギリは、「砂切」と書きます。このように書かれるシャギリは、雪浦だけだそうです。(長崎のくんちは、「シャギリ」とカタカナで書かれます。)

担がれた大太鼓を宙を舞いながら跳ね回るようにして叩くのが雪浦の独特なスタイルで、この激しい動きが、砂を切るようであることから、「砂切」と書かれるようになったようです。

雪浦の砂切は、大変独特で、日本全国どこを探してもないそうです。跳ねるようにして叩く太鼓、紐がたくさん付いた衣装などから考えて、朝鮮の方から伝わってきたものではないかとも言われています。

熊野神社の由来についても定かではありませんが、延宝5年(1677年)に、大村藩主 大村純長(すみなが)が、当時の雪浦の領主に命じて、領内の安全と豊作祈願のために建立したものと言われています。現在の社殿は、昭和5年(1930年)に、再建されたものです。

舞姫による「浦安の舞」は、全国的に浦安の舞が広められた最初の年である昭和15年から、雪浦でも奉納されるようになり、その歴史は75年に及びます。

中区は豊年太鼓、南区は龍踊り、北区は川舟、西区は獅子舞、小松はシャグマと、それぞれの地区の奉納踊りを順番に奉納していましたが、後継者が減り、なかなか続けていくことが難しい状況となってきましたが、今年は、西区が獅子舞を奉納します。

昔は、子供がたくさんいたので、砂切に参加できたのは、一部の子供だけだったそうです。締め太鼓をたたけるのは、6年生と中1の2年間だけ。締め太鼓を叩く先輩が、自分の太鼓をからう低学年の子供を指名したそうです。まさに、締め太鼓をからえるのは、選ばれた子供。太鼓をからう子供は、砂切の調子や太鼓のリズムを背中で感じ、体に染みこませていきます。やがて、からっていた子供が、叩く子供になります。砂切に参加できるということは、大変名誉で誇らしいことであったので、皆、必死に練習したそうです。(※からう・・・雪浦の言葉で、背負うの意味)

このようにして、長い年月受け継がれてきたくんちですが、一時期、後継者が少なくなり、途絶えかけたこともあったそうです。そんなときに、当時の青年団が、なんとか受け継いでいかなければならないと団結して、練習を続け、今に引き継いできたということです。その頃の青年団に川添さんがいたそうです。

川添さんと浅尾さんは、お二人共、若い頃、雪浦を離れていた時期があるそうですが、遠くにいても、くんちのころになると、「ああ、雪浦では、今時分、くんち笛が聞こえているんだろうなあ・・・」とふるさとをとても懐かしく思っていたそうです。

雪浦くんちは、またたくさんの人が集まることで、大きな経済効果もあるそうです。一昔前は、くんちだけで、Aコープのかまぼこの売り上げが100万円を超えたということです。とにかく雪浦全体が盛り上がるのが、雪浦くんち。

雪浦のくんちは、日本全国どこにもない素晴らしいくんちであります。この伝統を受け継いでいるという熱い思いと誇りが、毎年くんちを続ける力となっているそうです。この雪浦の伝統を絶やすことはできない。その強い思いで、毎晩お宮に上がってくる子供たちに、締め太鼓や大太鼓を伝えているということです。

400年の伝統を受け継いできたのは、その時代の人々。今を生きる私たちが、次の世代へこの伝統を引き継いでいかなければならない。子供たちに、是非この伝統を受け継いでいってほしいと、お二人は、熱く語ってくれました。

大人になって、雪浦を離れてしまうかもしれないけれど、くんちには帰ってきて、できることなら一緒にくんち笛を吹いて欲しいなあ・・・。くんちは、ふるさとそのものだから・・・。最後の最後まで、優しく語ってくれました。お二人の熱くふるさとを思う気持ちは、子供たちの心にしっかりと伝わりました。お忙しい中、ありがとうございました

雪浦くんちの笛のメロディも、雪浦独特のもの。たとえようもなく美しく、懐かしく、もの哀しい。今日も、お宮からは、砂切の練習の笛の音と太鼓の音がきこえてきます。

雪浦くんち   お下り 10月17日 13時から  ・   お上り 10月18日 10時から

雪浦くんちを是非、見にいらしてください


ゆきや

MORITAYA

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