みんなの話題

後ろの浜を守りたい。

突然、雪浦川河口の浚渫工事が開始されました。令和3年1月20日からです。浚渫する砂は、大島港の埋立地に搬出(20000㎥)するというのです。

雪浦河口に入った浚渫用のクレーン船

我々は心配になり、県の担当者と話すことになりました。同1月26日午前10時に雪浦川河口の波止場に集まりました。

雪浦川河川整備計画については、平成27年に雪浦川水系河川整備計画検討委員会(長崎市、西海市、有識者、住民代表、団体等)が設置され、そして広く住民にも説明会が開催され、河川整備計画が作られてきました。その時の県の説明では、河川整備計画から工事が開始されると30年に渡る長期の工期となっていくものの、工事の実施に当たっては、住民の合意形成をした上で実施していくということでした。

今回、突然河口付近の浚渫工事が住民に、ましては、雪浦地区区長会にも説明がなく始まったことに関して、憤りを覚えるものでした。ただ、河口付近の浚渫工事は、地域からも長年要望が出されていたものであり、また河口断面が狭くなっており、大雨洪水を引き起こす原因になることも理解しているので、工事そのものに異議を唱えるものではありません。しかし、多くの住民が心配しているのは、浚渫した砂を搬出してしまうことです。砂を搬出してしまうと、うしろの浜が痩せていくことを危惧するものです。特に、国道202号線側の浜は痩せてきており、台風、高潮等で、既に法面が侵食され、ブロック工事がされています。このまま痩せていくと、近い将来、砂浜の前に消波ブロック(テトラポット等)を設置するような公共工事が予想されます。

現在のうしろの浜です。手前下に(国道側)、ブロック工事が見えます。

このうしろの浜は、地域住民はもとより、市内外から釣り人や、サーファーたちなど、憩いの場所となっています。また、毎年、6月頃になると、アカウミガメが産卵のために上陸する浜ですが、近年上陸はするものの、産卵できる場所を探しあぐねて、防波堤にぶつかり産卵できず、また海に戻っていく状況となっています。最後に産卵したのは2015年で、以後5年も産卵が確認されていません。これも浜が痩せて行ってることが原因であると思われます。また私たちは雪浦ウィークから始まり、年間を通した観光地域づくりに仲間たちと取組んでいるところです。このうしろの浜は、貴重な地域資源であり、守っていきたい地域の宝なのです。以前のうしろの浜の写真を見てください。痩せていってることがよくわかると思います。

昭和30年代中ごろのうしろの浜です。まだ防波堤もないころです。
昭和62年6月20日のうしろの浜です。34年前です。

雪浦川は、満潮時には河口から約4キロ上流まで、海水が遡上していく川です。地域の安全対策のため河川整備工事が進んでいきます。くれぐれも環境に配慮した先進事例になるような、河川整備事業になることを期待しています。県には、河川課と港湾課があり、川の事は河川課、海のことは港湾課になっていますが、この特殊な雪浦川については、縦割りになることなく連携し、住民との合意形成のもと取組んで頂きたいと思っています。

 

 


ゆきや

MORITAYA

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